同じ世界を見ているようで、私たちは一人一人違う世界を見ている

 

 

 

 

同じ雨でも、見えている景色は違う

人の話を聞いていると、面白いことに気づきます。

同じ出来事について話しているはずなのに、まるで違う世界を見ているように感じることがあるのです。

例えば、雨の日。

ある人は言います。

「最悪だな」

また別の人は言います。

「なんだか落ち着くな」

さらに別の人は、

「植物が喜んでるね」

と言うかもしれません。

雨は同じです。

でも、見えている世界は違う。

私は最近、このことがとても面白いと思っています。

言葉の奥にある「その人の世界」を想像する

以前は、人の言葉をそのまま受け取っていました。

この人はこういう考え方なんだ。

この人はこういう人なんだ。

そんなふうに。

でも今は少し違います。

その人には、どんな世界が見えているんだろう?

そう考えることが増えました。

例えば、

「人って、みんな自分勝手だよね」

そう誰かが言ったとします。

その言葉だけを聞くと、少し冷たく聞こえるかもしれません。

でも、その人にはそう見えているのかもしれない。

あるいは、そう見えるような経験をしてきたのかもしれない。

一方で、

別の誰かは

「人っておもしろいよね」

と言うかもしれません。

同じ「人」を見ているはずなのに、見えている世界はまるで違う。

もちろん、本当のところはこの言葉だけではわかりません。

でも、言葉の奥には、その人が見ている世界の一部が現れているように感じるのです。

私が住んでいた「頑張らなきゃいけない」世界

そして、それは自分自身にも言えることでした。

以前の私は、

「ちゃんとしなきゃ」

「もっと頑張らなきゃ」

「このままじゃダメだ」

そんな言葉をよく使っていました。

声に出していたわけではありません。

自分の中で、自分に対してかけていた言葉です。

当時は気づいていませんでした。

でも今振り返ると、

ちゃんとしていないとダメだ。

頑張らない私には価値がない。

失敗したら、大変なことになる。

私はこういう世界を見ていた。

そんな世界の中で生きていたのです。

でも、全く同じ状況にいても、別の誰かは

「まあ、いっか」

「無理なときは休もう」

「誰かに頼ってもいいよね」

そんなふうに、もっと肩の力の抜けた世界を見ていたかもしれません。

でも、私には「頑張らなきゃいけない世界」しか見えなかったのです。

ジャッジを手放し、ただ観察してみる

だから最近は、人の言葉を聞く時も、自分の言葉を聞く時も、少し立ち止まるようになりました。

この言葉の奥には、どんな世界があるんだろう。

そうやって観察してみる。

すると、言葉を聞くだけではわからないことがたくさんあるんじゃないだろうかと思えてきます。

私たちは同じ世界を見ているようで、本当はそれぞれ違う世界を見ながら生きているのかもしれません。

だからこそ、誰かの言葉を受け取ってすぐにジャッジする前に、

「その人にはどんな世界が見えているんだろう」

と少し見てみる。

そして同じように、自分にはどんな世界が見えているんだろう。

そうやって観察してみる。

その時、目に見える世界が少し変わり始めることがあります。

もしかしたらそのとき同時に、関わる人との関係、自分との関係も変わり始めるかもしれません。

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