『悩む』を考えてみる

『悩む』
この言葉を聞いて、あなたはどんなことを感じますか?
例えば、
悩みがあるのは良いこと?
それとも
悪いこと?
快?
それとも
不快?
そう聞かれたら、なんと答えるでしょうか?
恐らく
「悩みがあるのは悪いことで、不快なこと」
と答える人がほとんどではないでしょうか。
悩むの漢字”悩”の意味、成り立ちを調べてみました。
へんは りっしんべん
つまり「心」。
右側の ツ に見える部分は髪の毛で
その下の部分を含めて、つくり全体で脳を含めた「頭」を表している、とありました。
悩むというのは心、感情と脳を使って考えたり迷ったりすること
を意味しているそうなのです。
確かに『考える』のには心は使いません。
だから、悩むのと考えるのとは違う、ということです。
やっぱりなかなか良いイメージを持てないないこの「悩む」という行動ですが…
実際は私たちにとって本来とても大切で有意義な行動なのではないでしょうか?
なぜかというと、
なにかが
・うまくいかない
・納得いかない
・足りない
・良くない
・できない
こういう時に人は悩むものですが、
その悩みの裏側には
・うまくいかせたい
・納得したい
・手に入れたい
・もっと良くしたい
・できるようになりたい
こんな気持ちが隠れています。
つまり、
私たちが悩む理由は、心の中に<現状を打ち破ってより良い状況を手に入れたい>そんな欲求や想いがあるからなのです。
『悩む』のにはワケがある

どんなことにも理由があります。
だから、悩むことにもワケがあります。
漢字の成り立ちで見たように、悩むことが脳と心を使う行動だとすれば、
『悩む』ワケは、
現状を打ち破ってより良い状況を手に入れたいから
もっと良い気持ちになるため、心地よさを感じるために頭を使って考えること、と言えます。
そして、良い気持ちになりたいワケは、今の状況では心地よくないと感じているから。
不快な感覚、苦しさを感じていたり、思い煩っている状態です。
これが「悩んでいる状態』を指しているのではないでしょうか。
今『悩み』があって、苦しかったり嫌な気持ちになるのは、なにを隠そうここから先もっと良い気持ちになりたい!という想いがあるから…
こんな風に考えてみると、悩むこと=悪いことではないと思えてきませんか?
『悩み』の例:人間関係の悩み

人の悩みのうち8割は人間関係の悩みと言われます。
なので、人間関係の悩みを例に出して見てみましょう。
例えば「人間関係に悩んでいる」という人がいたら。
今『悩んでいる』。
つらさを感じていて、現状を思い煩っています。
でもその悩みの裏に隠れているのは、自分を取り巻く人間関係をより良くしたい!という想いです。
人と素敵な関係性を築いて、人と繋がることが出来たら、もっと今より幸せになれるんじゃないか?って感じているのです。
その想いを叶えられていないので、いま『悩んでいる』のです。
そもそも「現状維持で、このままでいい」と思っている人は、実際には人間関係に問題があったとしても気にならないでしょう。
きっと、悩むこともないでしょう。
もちろん、本人が現状に満足しているならそれでいいわけです。
けれど、悩みがある人はそうではなくて、よりよい今後を手に入れたいという想いがあるのです。
悩みの裏には向上心が隠れているのです!
まとめ

改めて『悩み』について見つめてみて、いかがでしたか?
『悩む』ってなに?
『私が悩む理由』って?
こんな風にちょっと違った視点で見つめ直してみると、実は悩みは敵ではないということがわかります。
それに、悩む人はより良い今後を手に入れたい、より良い自分になりたい!という想いを持っている人なのです。
それなのに・・・
悩みがある自分に悩み、悩みがある自分をダメな奴だと否定してしまう方がたくさんいます。
これは本当にもったいないことです。
心当たりがある方は、まずはそんな風に自分を否定する自分に気づいてあげてください。
その否定を緩めていく必要があります。
そこから、今ある『悩み』を見つめてみましょう。
悩みに向き合うことが出来たら、よりよい未来を手に入れるために、悩みを乗り越えるための行動を取ることができるようになります。
今の時点で
「私って、いつも悩んでは自分にダメ出ししてたかも…」
と気づいた方は、自分に言ってあげてください。
「いつもダメ出ししててごめんね」
自分にダメ出しをしても、悩みは解決しません。
悩みを敵扱いしないことも大切。
でも、それよりもっと自分で自分の敵にならないことの方が大切です!
いまこそ、自分で自分の味方になって、悩みに悩まされないあなたになりましょう。
悩みの裏に隠れている本当の望み、そして想いを叶えていけるこれからを手に入れましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
”生きづらさ”を抜け出すカギ
そのほかのコラムは こちらから