あなたの中に”理想の自分像”はありますか?
もっと自信がある自分。
もっと明るい自分。
もっと堂々としている自分。
もっと積極的に行動する自分。
理想の自分像を持つことはとても大切ですし、素敵なことですね。
成長したい、より良い自分になりたいという気持ちがある証拠です。
そして、理想の自分像があれば、早く近づきたい!と思うのが当然でしょう。
でも、”理想の自分”にならなければという気持ちが強いあまり、いまの自分を置き去りにしていませんか?

自分の中にある”理想の自分像”に近づきたいと思うのなら、いまの自分のことも置き去りにせずに、大切にする必要があります。
なぜなら”理想の自分”になるために頑張っているのは、”今の自分”だからです。
いまの自分がいなければ、未来の理想の自分もいないのです。
理想の自分になるために、いまの自分が持っていない”なにか”を手に入れる必要があると思うこともあるかもしれません。
”なにか”を手に入れたいなら、その為に行動しようと思うでしょう。
その行動を選択するのも、実際に行動するのもいまの自分です。
だからこそ、まだ手にしていない”なにか”を手に入れるために行動しようとしている”いまの自分”を大切することが重要なのです。

理想の自分を思い浮かべて、
あぁなるべきだ
こうしなければいけない
と考えすぎてしまうと、いまの自分の気持ちも置き去りにしてしまいがちです。
理想を追いかける気持ちが強くなりすぎて、いまここにいる自分が感じていることをないがしろにしまっては本末転倒です。
いまの自分と理想の自分像と比べると、いまの自分には足りないものがあると感じてしまうかもしれません。
いまの自分を見たくない気持ちが出てくるかもしれません。
でも、本当はいまの自分を理解するからこそ、理想の自分になるために必要なものがわかるのです。
いまの自分、そしてその時その時の自分を認められなければ、理想の自分像を追いかけて行動している間、ずっと苦しい思いをすることになってしまいます。
それが理想の自分像に近づく流れを妨げる可能性だってあるのです。

理想の自分像を持つことは素敵なことです。
でも・・・本当は、いまのあなたのままでも素敵なんですよ。
理想の自分像を持っていて、そうなれていないと感じている、いまのあなたがいる。
理想の自分ではない自分を、「劣っている」とか、「ダメだ」と感じているあなたがいる。
でも…いまのあなたは、いまのあなたとして完璧です。
いつでも、あなたはあなたのままでいいのです。

だから、本当は
「いまの自分ではダメだから、変わらなくちゃいけない」
と考える必要はありません。
「いまの自分はこういう自分」
「いまの自分はこれでいい」
と否定せずに認める。
いまの自分を認めることが、理想の自分になるための行動を起こして、変化していくための原動力になるのです。
もしあなたが、あなたの中にある理想像に近づきたいと思っているなら、もちろん応援します!
でも、理想を追いかけすぎて苦しくなってしまわないように「いまの自分はこれでいいんだ」ということをくれぐれも忘れないでいてくださいね。
もし、理想を追いかけている最中で苦しさを感じたときは、一度立ち止まり、いまの自分が置き去りになっていないかを確認してみてください。
苦しさを感じる理由を見つけられるかもしれません。
それに、理想の自分にならなければいけないわけでもありません。
あなたがその理想の自分になることで心からの喜びを感じられるなら、理想を追いかけて行動することがあなたの人生を豊かにするでしょう。
でも、もしそれが心からの望みではなかったとしたら…
誰かからの評価を気にしたり、期待に応えるために自分を変えなければいけないと思っているとしたら…
あなたはあなたのままで、変わらなかったとしても完璧だということ、そして誰かのために理想の自分像に近づこうと頑張らなくても、あなたはあなたのままでいい、という事実を思い出してください。
そして、あなたの本当の望みを知るために、あなたの心の声を聴いてみてください。
「理想を持っている私もいい」
「理想を叶えたい!と頑張る私もいい」
だけど
「いまの私はいまの私でいい」
どうか、この合言葉を忘れないでいてくださいね。