こんな”くせ”はありませんか?

仕事が・・・
人間関係が・・・
恋愛がうまくいかない・・・
いろいろなことが上手くいかないと感じる時は、落ち込んでしまいますよね。
落ち込んだ気分のまま、もんもんと考えていると不安はさらに大きくなってしまいます。
不安にはそんな性質があります。
その不安を抱えている時間が長くなると、「生きづらい」つまり生きることが辛いと感じやすくなります。
生きづらい感覚を抱えて毎日を過ごす、というのはとてもつらいことです…
実は、このような”生きづらさを感じる流れ”に陥りやすい方にはある”共通点”があります。
自分にダメ出しをすることがくせになっているのです。
いつも自分のことをいじめてしまっているのです。
自分いじめがはじまる原因

「なにやってるの!やめなさい!」
「違うでしょ!なんでできないの?」
「泣かないの。男の子でしょ!」
「お姉ちゃんなんだから、ちゃんとしなさい!」
こんなことを言われた子は、どんなことを感じるでしょうか?
きっと
「ぼくってダメなんだ…」
「私ってなにもできないんだ…」
「ここにいちゃいけないのかな…」
こんな風に思ってしまうでしょう。
子どもの頃に感じたこのような想いは大人になっても消えずに残ります。
なぜなら、それがその子の潜在意識に刻まれるからです。
成長しても自分を認めることが出来ず、自分にダメ出しをするのが当たり前になって、やがてそれがくせになってしまうのです。
【実例】私の自分いじめがはじまったワケ

実は、私自身にもこの流れが起こっていました…
以前は
「私はなにもできない」
「私は人として価値がない」
ずっとそう思っていました。
自分として存在するのがイヤ、と感じていた時期もありました…
自分のことがキライでした。
それに
<私はなにもできなくて、人として価値がない>
これは事実だと考えていました。
自分を認めること、自分にOKを出すことができない。
自分がキライ。
だから
「人から嫌われるのも仕方ない」
と思っていました。
周りを見ると、みんな楽しそうに生きているように見える。
それなのに私は不安を感じてばかりで、楽しく過ごせない。
なにもできない。
いいところがない。
なんにも誇れるところがない。
人として価値がないから、自信なんて持てない。
自分に対してこんな言葉ばかりかけていました。
自分いじめが日常茶飯事になっていました。
完全にくせになっていたのです…
そして、このことを振り返って今だから言える、今だからわかることがあります。
この自分いじめのくせができた原因は”家庭環境”にありました。
両親と一緒に暮らしていた祖父母との不和の中にいたことが関係していたのです。
でも、今はわかります。
家は、私にとって心から安心して過ごせる場所ではありませんでした。
いつもピリピリした空気が流れていました。
子どもながらに、周りの大人たちが不満を感じているのがわかる。
言い争いをしてはイライラする母。
食事中も空気がものすごく重い…と感じることが良くありました。
母はよく祖母と祖父に対して文句を言っていました。
私もよく愚痴を聴いていました。
私にとっては優しくて、大好きな祖父母でした。
でも、私にとってはもちろん母も大切…
言い返せるわけもなく、母の話をただただ聞いていました。
家の中に敵同士が住んでいるような、ピリピリした空気を感じていました。
私にできることといえば、空気を読んで、静かにして余計なことをしないこと、くらい…
そんな子どもの頃に感じていた感覚は潜在意識に刻まれて、のちのち
「私はなんにもできない」
「何の役にも立たないからいる意味がない」
それだけではなく
「周りに広がる世界は安全ではない」
そんな想いを持つことに繋がっていたのです…
もちろん、自分いじめがくせになる原因はさまざまですが、今回は私自身の経験をひとつの例として出しました。
私はこのことに気づくいて受け入れるまでに長い時間がかかりました。
自分いじめがはじまる原因が、子どもの頃の家庭環境に紐づいているケースはとても多くあります。
でも、そのことに気づくきっかけがなければ、すべてを自分のせいにしてそのまま苦しさを感じ続けることになってしまいます。
だから、自分いじめがくせになっている方には、早く原因に気づいてほしいのです。
自分いじめをやめるには?

では、自分いじめをやめるためにはなにからはじめたらよいのでしょう?
自分いじめがくせになっている方は、自分で自分をいじめていることに気づいていない方がほとんどです。
そんな状態の中「いますぐそのくせをやめましょう!」と言ってもそれは無理ですよね…
そこで、まずはじめに
自分いじめをしている自分に気づく
ここを目標にしていきます。
ここがものすごく重要なポイントです。
たとえば、
「仕事でミスしてしまった…」
➡「なんて自分はダメなんだ…」
「彼と喧嘩しちゃった…」
➡「私ってなんでこうなの…」
「1日中なんにもしなかったな…」
➡「なんてだらしないんだろう、私…」
このように、毎日の中で自分で自分を批判している瞬間に気づく。
ここからスタートしましょう。
いま、私も自分いじめがくせになってるのかも?と感じている方がいたら、ぜひ今日からまず自分いじめをしている瞬間探しをしてみてください。
気づくことからすべてがはじまります。
自分いじめはやめられる!

自分いじめをすることにメリットはありません。
ただただ、自分の首を絞めてしまう行為なんです。
自分にダメ出しをし続けていると、あなたが本来持っている力を発揮できなくなります。
さらに、あなたの成長が妨げられてしまいます。
これは、本当にもったいないことです。
だからといって、今すぐこのくせをなくさなきゃ!自分いじめを今すぐやめなきゃ!と焦らなくても大丈夫です。
これまで無意識にしてきたことをいきなり全部やめようとするのはハードルが高すぎますからね。
なにか状況を変えたいときに無理をするのは禁物です。
そこでまずは
【自分いじめをしている自分を見つける】
ここにフォーカスしていきましょう。
ハッと気づくだけで、いじめがつづくのにSTOPをかけることができます。
1つ1つ気づきを重ねていきましょう。
気づく➡STOPを繰り返していくうちに、いじめがはじまる瞬間の自分に「!」と気づけるようになりますよ。
いまこそ、自分を苦しくさせる自分いじめのくせを手放して、もっと軽やかに、穏やかに、自分らしく生きられる…そんな毎日を手に入れましょう。
【自分へのダメ出し】をやめるには?
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