「私は誰にもわかってもらえない」

誰も私のことをわかってくれる人なんていない。
だから、話したってムダだし。
どうせ自分が傷つくだけ。
こんな風に感じたことはありますか?
実は、アダルトチルドレン(AC)や愛着障害の気質がある方は、このように感じる方が多いです。
それがなぜかというと、小さい頃から<自分のことを理解してもらえた>と感じ経験が少ないからです。
いわゆる機能不全家族と呼ばれる家庭で過ごしてきた中で、自分の気持ちや想いを素直に表現して「わかってもらえた」と感じた経験が乏しいのです。
その経験不足が原因で、その後も自分を素直に表現すること、自分らしくいることが難しくなってしまうのです。
「どうせわかってもらうなんてムリ」…?

「誰も私をわかってくれない」
この気持ちの裏にあるのは「わかってほしい」という気持ちです。
その気持ちが満たされていないということです。
もどかしさを感じて、現状を変えたくて話したり、行動をして”自分”を表現してみる。
でも、分かり合えなかったり、通じ合えなかったり、うまくいかなかったりする…
頑張ったけど空回りしている気がする…
そんな経験が重なると、「わかってもらえない」とより強く感じるようになってしまうのも無理もありません。
ましてやせっかく行動した結果傷ついてしまったとしたら、
「また傷つくくらいなら、わかってもらうのを諦めた方がマシだ」
と、諦めたくなる気持ちもわかります。
いまもしあなたがこのように感じているとしたら…
ここで1つ、あなたに知っておいてほしいことがあります。
このもどかしさを解消することは可能です。
諦める必要はありません。
あなたが諦めさえしなければ、必ずこの先で今の状態を変えていくことができます。
いまを変えるために必要なコト

では…
これからを変えるためにはどうしたらよいのでしょう?
「誰かにわかってほしい」
だから…
たくさんの人に自分のことを話す?
わかってくれる”誰か”を探し求める?
いえいえ、ポイントはそこではないんです。
いま一番大切なのは
・
・
・
「本当は誰かにわかってほしいのに
誰も私のことをわかってくれない」
そう感じている自分自身のこと、自分の気持ちをわかってあげること
です。
誰にもわかってもらえなくて、あなたはどんな気持ちを感じているのでしょうか?
悲しい?
ツラい?
寂しい?
腹が立つ?
その気持ちに気づいて、自分自身でわかってあげること
これこそがいま一番大切なこと、あなたに必要なことなんです。
もしもあなたが小さい頃から「誰にもわかってもらえなかった」と感じているのならなおさらです。
そんな気持ちを長い間抱えながら、今日まで頑張って来た自分のことを労って、わかってあげる必要があるのです。
今日まであなたがどんな想いで過ごしてきたか?
そのすべての想いをわかっている人は、世界にたった一人しかいません。
あなたしかいないのです。
だからこそ、
これまでのこと
そして
これまで感じてきた想いを
自分自身でわかってあげることが大事なんです。
誰かに期待せず、自分で自分にやさしく

「誰かにわかってもらいたい」
そう思うこと自体は悪いことではありません。
ただ、
少し厳しい言葉に聞こえてしまうかもしれないですが…
いくらそう願って誰かにあなたのことを話しても、相手があなたが望む通りにわかってくれるかどうかは定かではありません。
もちろん、あなたの話をすべて聞いて受け入れて、わかってくれる人もいるでしょう。
反対に、わかってくれない人もいるでしょう。
わかってほしいと期待して話をしたのにもしもわかってもらえなかったら、期待が満たされません。
すると、また次の”誰か”を探したくなってしまうかもしれません。
誰かに期待をしている限り、あなたの人生が相手次第の人生になってしまいます。
これではいつも誰かに振り回されてばかりになって、そのたび苦しくなってしまう…
そんなことになりかねません。
だからこそ。
いまこそ
自分で自分にやさしくなりましょう。
自分で自分のことをわかってあげられるようになりましょう。
「わかってほしい」と、
わかってくれる”誰か”を
探したくなるほどに、
私はわかってほしいと感じている。
わかってもらうことを切望してるんだ。
いまの自分、自分の気持ちを自分でわかってあげましょう。
「誰にもわかってもらえない」と満たされない気持ちを抱え続けている状態は”自分にやさしくない状態”です。
あなたのことをわかってくれる”誰か”が現れるのを待つのではなく、誰かがわかってくれるのを期待するのではなく、自分で自分をわかってあげられるようになりましょう。
あなたが感じている
「わかってほしい」
の気持ち。
実は<本当のあなた>から<今のあなた>に対して送られているメッセージかもしれません。
「自分で自分のこと、わかってあげられてないよ」
と、教えてくれているかもしれません。
今日も、明日も、明後日も、あなたと24時間365日いつも一緒にいるのはあなただけです。
ぜひあなたも
今日から、
いまから、
自分にやさしくなる練習を始めましょう。
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