不安な気持ちが募る

不安な気持ちが強すぎて、
気持ちを切り替えられない。
なにをしても楽しくないし、心が晴れない。
どうすればいいかわからない…
そんな状態になってしまうことはありませんか?
不安は、まだ見ぬ未来に対して感じるものであり、これから先の結果が不透明なことに対して感じるもの。
どうなるかがわからない、先を予測することもできない、気持ちを落ち着ける理由が見つからない…と不安が募ってしまうことがあるかもしれません。
不安を感じるのはナゼ?

こうしてみると、不安がネガティブなものに思えてきますね…
ですが、不安を感じるのにはちゃんと理由があるんです。
不安はまだ見ぬ先に起こることに対してあらかじめ心の準備をしておく、あるいは警戒しておくために感じるものです。
つまり、不安は自分の身を守るために感じるものです。
私たちにとってネガティブなものではないのです。
ただし、強い不安を感じてその不安に飲み込まれてしまうと、行動にブレーキをかけられて身動きが取れなくなってしまうので注意が必要です。
そこで、不安に飲み込まれないために心得ておきたいことがあります。
不安に飲み込まれないための心得とは…
不安を感じる自分に気づく
ということです。
実は、不安には”感じたままにすると大きくなる”という性質があります。
”不安が不安を呼ぶ”という言葉を聞いたことはありませんか?
それが、本当にその通りなんです。
「不安だ・・・」
「ああなったらどうしよう」
「こうなったらどうしよう」
「このパターンもあるかもしれない・・・」
不安を感じている状態が続くと、次々と不安のアイディアが自動的に浮かんでくるようになってしまいます。
すると、別のことに対する不安も感じやすくなります。
まさに不安が不安を呼び寄せるのです。
次々押し寄せる不安のアイディアと、強くなる不安感に飲み込まれてしまわないためには、早い段階で不安を感じる自分自身に気づけるようになることが大切です。
不安を感じた時の対処法

いち早く、不安を感じている自分に気づけるようになる。
自分自身が不安を感じていることを認識すると、そこで不安が大きくなるのを止めることができるんです。
信じられないかもしれませんが、これは本当です。
そこから次は、不安に対処するフェーズに入ります。
不安への具体的な対処法とは…
不安を外に出すことです。
”不安を外に出す”ための方法はいくつかあります。
その一つは、紙に書き出すことです。
いつ、どこで、どんな不安を感じたか。
身体のどこで、どんなふうに不安を感じたか。
不安を感じたとき、どんなことを考えていたか。
すべて紙に書き出していきます。
紙に書き出すには、感じている不安を言葉にする必要があリます。
言葉しようとすると、必然的に目に見えない不安を具体的に表現する必要があるので、不安と向き合うことになります。
それに、感じること、考えを言葉にするためにはそれらを整理する必要が出てきます。
<不安に向き合う>
<自分の中で整理する>
<言葉として目に見えるよう書き出す>
この作業を通して、不安はあなたを飲み込むものではなくなります。
あなたの方が主導権を握れるようになるのです。
さらに、不安を書き出したあと、自分で書き出した言葉を目にすることにも意義があります。
なぜかというと、不安を感じていた時とは別の角度から不安を見ることができるので、感じている最中には見えなかったことが見える、気づかなかったことに気づくことができる、という効果があるからです。

<不安を感じたときの心得>
まず、不安を感じている自分に気づく
<不安を感じたときの対処法>
不安を書き出す
この心得&対処法を覚えておいてくださいね。
そして、ぜひ実際にやってみてください。効果を感じられるはずです!
もう1つの不安への対処法
それから、”不安を外に出す”方法は書き出すことの他にもう1つあります。
「不安を話す」という方法です。

話すときにも、不安を言葉にするために、不安を理解して向き合うプロセスが必要です。
相手に不安について理解してもらうために、自分の中で不安を整理したうえで言葉に出そうとするからです。
その作業が、不安が大きくなってしまうのを防いでくれます。
また、相手と話しをしながら不安を見つめ直すことで違う視点で不安を見ると、不安を感じているだけでは得られなかった気づきを得ることに繋がります。
ここまでの効果は”不安を書き出す”時の効果とほとんど同じですね。
でも、書き出すこと と 話すこと の2つには大きな違いがあります。
誰かに話しをするときには、あなたがこれまで一人で抱えていた不安を、相手の”聴く”という行為を通じて”受け取ってもらう”ことができるということです。
その”受け取ってもらえた”という感覚が大きいと、あなたが抱えていた不安が小さくなる感覚と一緒に、安心感を得ることができるはずです。
書き出すこと と 話すこと
どちらの対処法にも大きなメリットがあります。
2つの方法を併用することで、より不安に飲み込まれずに対処していけるようになります。
生きていく中で、感じる不安をゼロにすることはできません。
だからこそ、不安が大きくなって飲み込まれてしまう前に外に出しながら、上手に付き合っていけるようになりましょう。
不安な気持ちを話して外に出したい気持ちはあるけど、
「周りの人には話しにくい・・・」
こんな風に感じる方は、カウンセリングを利用するのも1つの方法です。
あなたに合うカウンセラーを見つけて、【外に出す】感覚を体感してみてくださいね。