持っていますか”自分軸”?

あなたは自分軸を持っていますか?
<自分軸を持っている人>とは”自分の気持ちに従って行動することができる人”とのことですね。
この話をすると…
「じゃあ、自分軸を持つって”わがままになる”ってこと?」
こんな質問を受けることがあります。
もちろんそれは違います。
自分軸について詳しく見ていきましょう。
本当に手に入れたい自分軸

わがまま
自分勝手
自分中心的…
このように振る舞う人に出会ったことはありますか?
こういった振る舞いをする人は、自分の気持ちに従って行動していますね。
… ということは、ある意味<自分軸を持っている人>と言えます。
でも、実はこのような振る舞いをする人が持っているのは偽の自分軸です。
私たちが手に入れたい自分軸とは別のものです。
私たちが本当に手に入れたいのは真の自分軸です。
では、偽の自分軸を持つ人と真の自分軸を持つ人は何が違うのでしょうか?
偽の自分軸と真の自分軸

偽の自分軸を持つ人と真の自分軸を持つ人の違い。
それはずばり自分以外の人の自分軸を尊重できるかどうかにあります。
真の自分軸を持っている人は、自分だけではなく他の人にもそれぞれ自分軸があることをしっかりと理解しています。
そして他人がもつそれぞれの自分軸を尊重することができます。
だから、自分がどうしたいか、どうありたいかを基準に行動しますが、他の人に自分のやりたいことを押し付けたり、誰かを変えようとしたりしません。
逆に、偽の自分軸を持っている人は、他の人の自分軸を尊重できません。
自分の自分軸がすべてだと考えてしまうからです。
すると、自分がどうしたいか、どうありたいかを基準に行動することだけを考えます。
他の人にも自分の主張や意見を押し付けたり、誰かを変えようとしてしまうこともあります。
まわりの人にはその行動が自分勝手で、わがままで、自分のことしか考えていないと映ってしまうことになります。
自分軸を持つことは良いことで、自分にとってプラスになることのはず。
でも、持っている自分軸が<偽の自分軸>だと、マイナスの影響を受けてしまうことになります。
【具体例】2つの自分軸の大きな違い

具体的な例を見ていきましょう。
例えば…
偽の自分軸を持っている人は、誰かと主張が違ったとき、相手の主張を受け入れることができません。
なぜなら、自分の考えや主張を通すことばかりに意識が向かってしまうからです。
すると、相手の主張そのものや、相手がどうしてそう考えるのかを理解しようとする姿勢を持てなくなります。
相手の話を聞く耳を持つこともできなくなってしまいます。
自分の主張を押し通すこと=自分軸で行動すること、と勘違いしているとこうなってしまいます。
さらには、偽の自分軸を持つ人は他人軸がなにかということも正しく理解していない可能性があります。
お互いの主張を理解したうえで、他の人の主張を選択することは自分の主張を曲げること=他人軸で行動することだと勘違いしているかもしれません。
それに対して、真の自分軸を持っている人は、相手と主張が違ったときはまず、相手の主張を理解しようとします。
自分には自分の主張があるのと同じように、相手には相手の主張があるのが当然とわかっています。
だからこそ、自分の考えは主張しながら相手の話に耳を傾けることもできるのです。
それに、自分の主張を押し通すことが全てではないこともわかっています。
最終的には、お互いの主張を理解したうえで、自分がどうしたいかを自分の基準で判断して選択することができます。
時には自分の主張は取り下げて、相手の主張を受け入れることだってあるでしょう。
お互いの主張を理解したうえで、自分の意志で相手の主張を選択することもできるのが、真の自分軸を持った人なのです。
まとめ

いかがでしたか?
真の自分軸を持つことの大切さ、わかっていただけましたでしょうか?
せっかく自分軸を手に入れるなら、真の自分軸を手に入れたいですよね。
真の自分軸を手に入れるための最初のステップは、日常のいろいろな場面で”自分がどうしたいか”や”自分がどう思うか”を理解する練習、気づく練習をすることです。
「今日はカレーが食べたい」
「Aさんの考えは〇〇、でも私の考えは▲▲」
「次の休みは、遊びに行かずにゆっくりしたい」
なによりもまず、自分の気持ち、想いに気づけるようになることがとてもとても大切です。
さまざまな場面で自分の心の声、気持ちに気づけるように練習をしてみてください。
すぐにそれを主張できるようにならなければいけないわけではありません。
<気づく練習>を重ねることで、真の自分軸ができあがっていくと、その先で誰かに向けて主張することができるようになる、心の準備が自然にととのっていきますよ。
いまこそあなたも真の自分軸を手に入れましょう。
【自分軸を手に入れる】
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