「なんで?」「どうして?」

自分はどうしてこんなに不安ばっかり感じるの?
どうして私は自分に自信を持てないの?
いつも人間関係がうまくいかないのはどうして?
なにをしてても楽しめないのはなんで?
こんな疑問を感じたことはあるでしょうか?
アダルトチルドレン(AC)の気質をもっていると、このような疑問を感じやすくなります。
そして
たいていの場合は疑問の答えはすぐに見つからなくて、もんもんと考えて答えを探し続けてしまいます。
私たちの脳は答えが見つからない状態がキライです。
なにか疑問が湧いたら、その答えを見つけようと探し求めます。
不安で
自信がなくて
人生を楽しめなくて
人間関係もうまくいかない
と感じた時も
「なんでこうなるの?」
と問いを立てると、脳が一生懸命答えを探しはじめます。
でも、その答えはすぐには見つからない…
探した結果、たどり着きがち見つけてがちな答え。
それが…
「自分がダメだからだ」という答えです。
一度この答えに行きつくと、別の場面でもまたこの答えにたどり着きやすくなります。
こうして自己否定のループがはじまってしまうのです。
たどり着いた答えが、実は自分を苦しめてしまうものなんて…
そんなのつらすぎます…
疑問の本当の答えは?

不安を感じたり
自信を持てなかったり
生きるのを楽しめない
人と上手くやっていけない
なんで?
どうして?
言うまでもなく、この疑問の本当の答えは「自分がダメだから」ではありません。
では、本当の答えはなんなのか?
答えは
・
・
・
自分が感じることや
考えていることを
否定しているから
です。
詳しく説明していきますね。
アダルトチルドレンの気質をもっている方の多くは、「自分」がわからないと感じています。
自分がわからないと感じるようになる理由は、子どもの頃に自分全開!で生きることが許されなかったからです。
たとえば
・悲しくて泣いたら「泣くんじゃない」と怒られた
・やりたいことをやろうとしたら止められた
・楽しくてはしゃいでいたら怒鳴られた
・言いたいことを言ったら叩かれた
・ただ「気に食わないから」と殴られた
など…
純粋で天真爛漫、好奇心のかたまりである子どもの時に、いろいろなパターンでありのままの自分でいるのを制限されていました。
自分の気持ちに従ってやりたいことをやったり、言いたいことを言ったりするのを制限されていたのです。
自分を表現できなければ、「自分」がわからなくなるのは当然です。
すると、その場その場で<答え>や<正解>を探して行動するのが当たり前になっていきます。
やがてそんな状態が長く続くと、自分の気持ちや自分が感じていることがわからなくなってしまう…
「自分」として感じていることや考えていることを信じられなくなってしまったのです。
自分がわからなくなった先で起こること

自分がわからなくなると、その先でどんなことが起こるでしょう?
例えば
「不安」を感じた時。
今、この状態で不安を感じていいんだろうか?
と、自分が感じていることに疑問を感じます。
『普通は』こんなことに不安を感じないのでは?
『他の人なら』このくらいのことで不安にならないのかも?
感じたことをそのまま感じることができません。
不安を感じていいのかどうかを自分の基準ではなく、他者や外の基準で判断しようとします。
ですが、もちろん不安を感じるかどうか?に明確な基準はありません。
どんなことに、どのくらい不安を感じるのかは人によって違いますよね。
となると、どんなに考えても不安を感じていいかどうかはわからない…
不安を感じることを
自分に対して許可できない
そんな状態になってしまいます。
感じた不安を受け入れられないと、今度は不安を感じなかったことにしようとします。
不安を感じるのにはちゃんと理由があります。
その理由に気づいてほしいから、不安はサインを出しているんです。
「私に気づいて~」と言っているんです。
ところが、不安を感じている本人が不安を感じる自分を許せなければ、その不安からのサインを受け取ることはできません。
サインを送り続けているのに気づいてもらえない状態が長く続くと、不安はより強いサインを送るようになります。
不安がずっと消えない。
前より強くなってる。
そのことに気づくと、
「どうして不安が消えないの?」
「私っていつも不安ばっかり感じてる…」
「私ってダメだな…」
再びこの答えにたどり着いてしまう…
こうして自己否定のループが強化されてしまうのです。
まとめ

ここまでの流れを見て、あなたはどんなことを感じましたか?
アダルトチルドレンの気質をもっていると
自分で感じていることや
考えていることを
否定してしまう理由
そして
自分がわからなくなってしまう理由
なんとなくでもわかっていただけたでしょうか?
小さい頃にかけられた制限が今現在にも影響を及ぼしていて、自分の基準で、自分なりに感じたり考えることが難しくなってしまう…
自分で生きることを自分に許すことができない
そんな状態になってしまうということです。
このような場合は、まずは自分にかかっている制限があることに気づく必要があります。
その制限がかかるきっかけになった出来事は、あなたにとっての隠れトラウマになっている可能性があります。
その隠れトラウマを見つけて手放していくことが大切です。
そのうえで
いつ、どんなとき、なにを感じるかは自由だということ。
感じることに正解はないということ。
あなたなりの感じ方、考え方があっていいということ。
あなたなりに感じたり、考えることを自分に許していいと気づくこと。
自分にOKを出す練習をしていくことが大切です。
この練習を積み重ねると、自分自身への理解を深めていくことができます。
自分で自分を知ることによって、”自分”として生きることがどういうことなのか?がわかっていきます。
あなたがあなたとして生きる
その感覚を掴んでいけます。
まずはなにより覚えておいてほしいことは、いま不安やもどかしさを感じているのは、あなたが悪いからではないということです。
いまは”自分”がわからないと感じるのなら、これからわかっていけばいいのです。
あなたもいまから自分にOKを出す練習をしていきましょう。
世界にたった一人のあなたとして、あなたらしく生きられるこれからを手に入れましょう。
【アダルトチルドレン】
そのほかのコラムは こちらから