うれしいはずなのに不安になるのはどうして?
褒められた
頑張りを認めてもらえた
新しい友人ができた
彼氏ができた
転職先が決まった
うれしい!
…はずなのにうれしくない。喜べない。
こんなことを感じたことはありませんか?
「…喜んでていいのかな?」
と思ったりして、いいことがあったんだから、心からうれしい!と喜べたらいいのに、なぜかそれができない。
「この先どうなるかはわからないし…」
いろんなことを考えているうちに、だんだん自分の気持ちがよくわからなくなって、急に先のことが心配になって、いつの間にかうれしさは消えて不安を感じてしまう…
そんなことはないでしょうか?
しあわせ・よろこびのシャットアウト現象

私自身、過去にこんな風に感じることがよくありました。
たとえば、誰かになにかを褒められても、素直に喜ぶことができなくて、一向に自己肯定感を上げることができない。
仕事で認めてもらってもモチベーションが上がるわけではなく、逆にこの先へのプレッシャーを感じて不安になっていました。
新しく友人ができても、「どうして私と仲良くしてくれるんだろう?」「やさしいから私に付き合ってくれているんだな」と考えて遠慮してしまい、心を開けず、よりよい関係を築くことができませんでした。
男性と出会いがあって相手が想いを伝えてくれた時、うれしいはずなのに「ホントにそう思ってるのかな?」「私なんかのどこが好きなんだろう?」と自分に自信がなさ過ぎて、嫌われるのが怖くて急に本当の自分を出せなくなってしまって結局お別れする…なんていうこともありました。
せっかくもらった言葉を受け取れず、そのまま受け流していました。
新しくできた人とのつながり、そしてそのつながりから得られるはずのうれしさや楽しさ、新しい経験や気づきを得る機会も失ってしまっていたんです。
しあわせを感じる前にシャットアウトする。
そんな状態でした。
もしかしたら、私と同じような感覚を感じたことがある、もしくは今感じている、という方もいるかもしれません。
しあわせ=『危険』
このしあわせのシャットアウト現象をイラストにしてみるとしたら、こんな感じです。
まずは箱の中にいるキャラクターを例に見てみましょう。
箱の中にたくさんのみどりくんがいます。

そこへ突然オレンジくんが入ってきました。

オレンジくんのことを知らないみどりくんたちは、危険を感じてオレンジくんを必死で箱の中から追い出そうとします…

しあわせのシャットアウト現象が起こる時、このイラストと同じ状態が私たちの意識や、身体の中で起こっています。

日頃、不安や怖れを感じることが多い意識や身体の中に、突然”しあわせ”が入ってきたら…
馴染みのない”しあわせ”は『危険』とみなされてしまいます。
だから、意識も身体もしあわせを追い出そうと働いてしまう…
このしあわせを締め出そうとするシャットアウトする動きが自動で起きてしまって、せっかくあなたのもとにやってきたしあわせを遠ざけてしまうことになるのです。
しあわせを受け取る準備をしよう

しあわせのシャットアウト現象が起こるのがどうしてなのかというと、イラストで見ていただいたように、いまの意識や身体の中にこれまでに感じてきた不安や怖れなどの感情が溜まっているからです。
これまでの過去の記憶、そしてその記憶に紐づいたネガティブな感情が消えずに、クリアにならずに残ったままになっているかもしれません。
もしくはなにか良いことがあって、とってもうれしい気持ちになって喜んだのに、その気持ちが失われてしまうような出来事、そしてその時の気持ちが残ったままで、新しいしあわせを感じることを拒んでいるのかもしれません。
ということはつまり、いま意識や身体の中に残こっている不安や怖れなどの気持ちがクリアになったら、しあわせをシャットアウトする必要がなくなる、ということです。
しあわせを締め出すことなく、受け取れるようになるためには、過去に感じた不安や怖れを、いまのあなたがケアをして癒し、クリアにしていく必要があります。
しあわせが意識や身体の中に入れるスペースを作る、しあわせを受け取る準備をととのえていくことが大切です。
不安や怖れをクリアにして、しあわせのシャットアウト現象が解消されれば、しあわせだけでなく、うれしい、楽しい、ワクワクなどの感情もあなたの意識や身体の中に入ってきやすくなります。
そして、もっと味わえるようになります。
ポジティブな感覚をより多く感じられるようになることで、小さなしあわせをどんどん見つけられるようになります。
幸せが見つかるたびに、今度はあなたの意識や身体の中のしあわせの濃度が高まっていくことになります。
すると、今度はこれまでとは逆に、不安や怖れを感じることがあっても、その感覚に揺さぶられることなく、自分にとってのしあわせな考え方、行動を選んでいけるようになるのです。
しあわせのシャットアウト現象を解消して、しあわせを味わう準備をととのえていきましょう。