Q. あなたは、人との関わりの中で悩んだ経験はありますか?
このように質問されたとき、はたして
「いいえ」
と答えられる人はいるでしょうか?
もしかしたら…一人もいないかもしれません。
人の悩みのうちの8割が人間関係の悩みと言われるくらいです。
中には、現在進行形で悩んでいる方もいるかもしれません…

人との関わりの中で生じる悩み、にもいろいろな悩みがありますよね。
でも、その内容や、悩みの大きさの大小にかかわらず、人間関係をもっとラクにするために押さえておきたいポイントがあります。
今回はポイントを3つに分けて紹介します。
POINT1 人との関わりの中で”感じたこと”を大切にすること
私たちは日々を生きる中でたくさんの人に出会いますね。
ポジティブな感情を抱ける人との関係の中で悩む、ということはないでしょう。
たとえちょっとイラッと感じることがあっても、またいつの間にかそのことも忘れて関係性がつづいていく。
そんな関係性であれば、きっとなにか感じることがあったときはコミュニケーションを取って状況を解消することができるから、”悩む”までに至らないでしょう。
こうしてみると悩むことと”感じること”は繋がっている、ということがわかります。
世の中の全ての人と相性が良い!なんて人はいません。
何かしらの理由で相性がよくないなと感じる人がいたり、ネガティブな感情を抱いてしまう人がいるのは普通のことです。
”感じること”をコントロールすることはできません。
だから、人との関わりの中で、誰かに対してネガティブな感情を感じた場合も、その感情をそのまま感じて、受け止めることが大切です。
たとえば・・・
「この人苦手だな~」
と感じたとしたら、”苦手だな”と感じたこと、この気持ちを受け止めることが大切です。
「私はこの人が苦手なんだ。」
「言い方がキツい、怖いって感じる。」
感じたことを確かめながら、受け止めましょう。
「なんでこんなこと思っちゃうんだろう…」
「嫌だなって思うなんて、ダメだよね…」
こんな風に自分が感じたことを否定したり、良いか悪いかをジャッジする必要はありません。

感じたことを受け止めると…
ネガティブな気持ちがスーッと小さくなっていくのを感じられるはずです。
なぜなら・・・
自分が感じたことを自分で受け止めることは、ネガティブな感情を癒すことに繋がるからです。
自分で自分の気持ちを受け止めると、あなたがラクになれるのです。
POINT2 「距離感」を意識すること
「距離感」は心地よい人間関係を保つうえでとても重要なポイントです。

ここでいう「距離」とは、心の距離のことです。
実際の距離、物理的な距離で考えてみてもわかるとおり、誰かとの距離が近すぎるとき、または遠すぎるとき、その関係があなた、もしくは相手にとって負担になったり、悩みの種になってしまいます。
そこで大切なのが、適度な心の距離感を保つという意識を持つことです。
人との関わりで感じる違和感に気づいたら、相手との「心の距離感」がどうなっているか、イメージをしてみましょう。
近くなりすぎている ➡ 意識的に少し距離を取る
遠すぎることが問題に繋がっている ➡ 自分の意志で近づく
距離感が正確かどうか?を考える必要はありません。
自分が感じること、感覚がすべてです。
感じることを確かめながら、相手との距離を保つ。
この意識を持ちながら人と関わる、という経験を繰り返して積み重ねていくことで、相手との距離感を掴めるようになります。
そこから徐々に適度な心の距離感を掴んで調整できるようになって、やがて人に振り回されることがなくなっていきます。
POINT3 相手を変えよう!としないこと
誰かに対して
「変わってほしい」と思ったり、
誰かを「変えたい!」
と願ったりすることはありませんか?
過去の私はありました…
「なんでこの人は○○なの?」
➡もっとこうしてほしい…
➡こうなってくれたらいいのに…
相手が変わることを期待していました。
さらに、変わらない相手に対して苛立ちを覚えたり、不満を抱いたりしていました。
でも…誰かに変わることを強制することはできませんよね。
変わるかどうかを決めるのは本人だけですから。
それなのに、私は相手が変わることを期待し続けたり、変わってくれないことに落胆したりしていました。
このとき、結局苦しくなって、負担を感じていたのは誰でしょうか?
…ずばり、私です。
私には誰かを変える権利はありませんでした。
なのに、できないことをやろうとして、苦しくなっていました。
私の二の舞にならないためには、自分自身の為に、相手を変えようとする、相手が変わることを期待するのをやめる、という選択をする必要があります。
ここまでお伝えしたPOINT1とPOINT2の考え方を使うと、その選択ができるようになりますよ。
改めて流れを見てみましょう。
POINT1 ”感じたこと”を大切にすること
「この人のこういう所、直してほしい。」
「変わってほしい。」
そう感じたこと、気持ちを自分で受け止めましょう。
<直してほしい、と感じている>
<変わってほしい、って思っている>
まずは自分が感じていること、想いを自分で全部まるごと、受け入れます。
気持ちにフタをせず、気持ちを否定せず、素直に認めます。
ここまでのステップで、感じた不満やイライラを自分でしっかりと癒します。
次に、
POINT2 相手との「距離感」を意識すること
「変わってほしい」と期待しているとき、あなたは相手に介入しようとしていることになります。
これは相手に近づきすぎている証拠です。

相手のテリトリーに侵入している!近づきすぎ【注意】
相手との「心の距離感」をイメージします。
すると、距離が近づきすぎていることに気づくことができます。
「他人を変えることはできない」
この事実を思い出して、<相手を変えたい>という想いと期待を手放すという選択をする必要があります。
相手のためではなく、自分のためにそう選択するのです。
そして、相手との心の距離を離すことによって、相手のテリトリーに新入することなく適切な心の距離を保てるよう調整していく…という流れに繋がっていきます。
この3つのポイントを繰り返し意識することであなたがこれまでに人との関わりの中で感じてきた不安や心配、そして不満が減っていくのが感じられるはずです。
自分で自分を癒したうえで、他人との適切な心の距離を保つという意識をもって調整するという経験を重ねて、人と関わる中で起こる出来事や、気持ちの波を自分なりに乗りこなす実体験を積むことは、自信を育むことに繋がります。

人間関係をもっとラクにする3つのポイント
いかがでしたか?
「よくわからない・・・」
と思われた方も、
「言ってることはわかるけど、そんなことできない・・・」
と思われた方も、
「人間関係の悩みを解消したい」
という思いがある方は、個別相談でお話を聞かせてください。
人との関わりの中で悩みが生じる根本原因を見つけて、これからに向けて感じる負担を軽減していくためのあなたに合った方法をお伝えします。
わからない ➡ わかる
できない ➡ できる
に、一緒に変わっていきましょう。
あなたにお会いできるのを楽しみにしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。