「なんで…」の正体

「自分に自信がなくて、なにをしていても不安」
「いつも言いたいことがあっても言えなくて、我慢してばかりでストレスが溜まる」
「人目が気になって、自分の気持ちに素直に行動できない」
こんな風に感じること、ありますか?
こんな風に感じている時、あなたの身体の内側を探ってみたとしたら、身体のどこでどんな感覚を感じているでしょうか?
例えば
胸のあたりになにかがつっかえているような感覚
だったり
胃のあたりがキュッと締め付けられるような感覚
だったり
頭の中をなにかがぐるぐる動いている、でも何も生まれてこないもどかしい感覚
だったり…
もし、あなたもこのような感覚を感じたことがあるなら…
それはなにを隠そう
「もっと自由に生きたいよね」
と感じている”本当のあなた”が、いまのあなたに送っているサインです。
”本当の自分”からのサイン?

いまを自由に生きられていない
ということは、なにか原因があって
『いまを本当の自分で生きられていない』
ということじゃないでしょうか?
本当のあなたは、そのことにすでに気づいています。
同時にいまのあなたにもそのことに気づいてほしい、と思っています。
だから、一生懸命内側からサインを送っているんです。
ここで
「どうして私は本当の私で生きられないんだろう…?」
こんな疑問が浮かんできた方もいるかもしれません。
そんなあなたに、答えを先にお伝えしますね。
その疑問の答えは
・
・
・
あなたの中に隠れトラウマがあるから
そして
そのトラウマが解放されていないから
です。
隠れトラウマ?

『トラウマ』とは心の傷のことです。
トラウマというと、
・大きな事故
・災害
・心理的または暴力的虐待
・性被害
など、
生死にかかわるようなショックを受けたことが原因でできるもの、と思われがちです。
でも実は、そういった衝撃の強い出来事が起きた時以外でも、トラウマができることはあります。
トラウマは誰でも抱える可能性があるものなのです。
大人になってからトラウマを持つこともありますが、特に子どもの頃はトラウマができやすいと言えます。
なぜなら、純粋で無垢な子どものこころはとっても傷つきやすいものだからです。
・親から投げかけられた言葉
・家で見たこと、聞いたこと、経験したこと
・学校で友達や先生から言われた言葉
・学校で起こった出来事
など…
振り返ってみれば”ちょっとしたこと”に見えることであっても、トラウマになりえます。
”ちょっとしたこと”に見えるがゆえに、子どもの頃から今に至るまで
「あんなの気にするほどの事じゃない」
「もっと大変な思いをしてる人がたくさんいるのに、このくらいの事トラウマなんかじゃない」
と考えて見過ごされがちです。
ところが、気づかないまま抱えていて、なにも対処をしなければ、そのトラウマは残ったままになってしまいます。
その残ったままのトラウマが、本当の自分で生きるのを難しくしている
そんなケースはとても多くあります。
このようなトラウマを【隠れトラウマ】、と呼んでいます。
この隠れトラウマに気づけないままでいると、ほとんどの場合は本当の自分で生きられないのを
「私の性格のせいだ」
「自分に自信がないから」
「私が弱いからこんなことになったんだ」
と考えてて自分にダメ出しをしてしまうパターンに陥ります。
本当の自分で生きられずに苦しさを感じている根本原因が見つけられないと、自分にダメ出しをするしかなくなってしまうわけです。
そうでなければ、本当の自分で生きられないのを他人のせい、社会のせい、環境のせいにしてしまうことになります。
いずれにしても、本当に苦しいですし、つらいです。
もどかしさや不安も募ってしまいます。
実は隠れトラウマが原因かも…
具体例

隠れトラウマが、本当の自分で生きられない根本原因になっているケース
具体的な例も見ていきましょう。
たとえば…
上の立場の人と話をすると、急になにも言えなくなってしまう
こんな悩みがあるとしましょう。
頭が働かなくなる感覚があったり、冷や汗が出てくるのを感じたり、身体が硬直するような感覚があったり…
このような悩みがあるとしたら、もしかすると過去に自分より上の立場の人になにかを言おうとしたときに怒られた、という経験があるかもしれません。
子どもの時に、両親になにかを言おうとしたら怒られた、とか。
思ったことを口に出したら「余計なことを言うな!」と頭ごなしに怒鳴られた、とか。
そんな経験があるかもしれません。
その経験が実は隠れトラウマになって、解放されずに残ったままになっているかもしれません。
別の例も見てみましょう。
誰かと二人で話している時は普通に話せるのに、複数の人と話しをするときはなにも言えなくなってしまう
こんな悩みがあるとしましょう。
のどになにかが詰まったような感覚があったり、会話が聞こえなくなる感覚があって、いつの間にか会話に入ること自体を諦めていたり…
こんな悩みがある場合、もしかしたら過去に言いたいことを言った時に嫌な思いをしたことがあるかもしれません。
言ったことを否定されたことがあるのかも。
言ったことが原因となって、一緒に話していたうちの数人に陰口を言われるようになったとか、仲間外れにされた…そんな経験があるかもしれません。
その経験が、実は隠れトラウマになって残っているかもしれません。
もう一つ、別の例を見てみましょう。
本当はやってみたいことがあるのに、周りの人にどう思われるかが怖くてできない
こんな悩みがある時。
どこからともなく「どうせ無理でしょ」って声が聞こえて来る。
あぁなったらどうしよう、こうなったらどうしようと考えて、怖さを感じて一歩を踏み出せない。
やがて、やってみたい!と感じた気持ち自体を忘れようとしてしまったり。
感じたことをかき消そうとなにか別のことをやりはじめたり…
こんな悩みがある時、もしかしたら過去にやりたいことがあったのにやらせてもらえなかった経験があるかもしれません。
「そんなの無理に決まってるでしょ」と、決めつけられたかもしれません。
やりたいと思ったことを人に話したらバカにされたことがあるかもしれません。
もしくは、やりたい!と思うことすら許されなかった…
そんな経験があるかもしれません。
その経験が実は隠れトラウマになって残っているかもしれないのです。
いずれのケースも
”ちょっとしたこと”
”ちょっとした一言”
に見えた、感じたかもしれません。
でも、その時の状況や感じたことが混ざりあい身体に反応が染みついて、今のあなたが本当のあなたで生きるのを阻んでいるのです。
そして本当のあなたが、いまのあなたにもどかしさや不安を感じさせて、その隠れトラウマがあることを教えてくれているのです。
まとめ

いかがでしたか?
もしもあなたも
いまは本当の自分で生きられていない
もっと自由に、自分らしく毎日を過ごしたい
そんな風に感じているとしたら…
いまのあなたに必要なことは
あなたの中にある
【隠れトラウマに気づくこと】
です。
不安やもどかしさを感じているのは、あなたのせいではありません。
それから、今を本当の自分で生きられていないのもあなたのせいではありません。
だから
いま不安やもどかしさを感じていたとしても、自分にダメ出しをする必要はありません。
いまこそ、隠れトラウマに気づいて、見つけて、解放していきましょう。
もっと自由に、あなたらしく、本当のあなたでこれからを生きるために。
”生きづらさ”を抜け出すカギ
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