消したい過去の記憶はありますか?

なんであのとき〇〇しなかったんだろう
どうしてあの時あんなこと言っちゃったんだろう
あのとき△△だったなら…
あなたには、”後悔する気持ち”とともに想い起こされる過去の記憶はありますか?
中には今すぐ消してしまいたいと感じる記憶がある、と言う方もいるかもしれません。
過去の嫌な記憶は忘れるのが一番…?

もしもそんな過去の嫌な記憶があるのなら…
その記憶を消そう、消そうと頑張っていませんか?
実は、消そうと頑張ると余計に消えなくなってしまうって知っていましたか?
「過去の嫌な記憶は忘れるのが一番」と思ってしまいがちですが、そうではないのです。
記憶を思い出す→「思い出すのもイヤだ」と感じる→「忘れよう」として記憶を消そうと頑張る
この流れを繰り返してしまうと、余計に記憶がこびりついて離れなくなってしまいます。
人気記事:
●過去の後悔と未来への不安に囚われる人生と「いま」を大切にする人生。その先にある未来に現れる違いとは?
その他の【過去】にまつわる記事はこちらから
嫌な記憶が消せないワケ

過去の記憶は、出来事そのもの、つまり事実とそれに紐づく感情がセットになっています。
過去の嫌な記憶を忘れたい、消したいと思ってもそれがなかなかできないワケは、その記憶に紐づいた感情がクリアになっていないからです。
”嫌な記憶”というくらいですから、その記憶にはあなたが感じた不快な感情が紐づいているということです。
その感情が、クリアになっていない。
終わっていない、けじめがついていない状態のままだと、その記憶を忘れたり、消したりすることはできません。
「じゃあ、どうしたらいいの?!」
って思いますよね。
この疑問にお答えするために、具体的な例を挙げてみていきましょう。
嫌な記憶は「消す」のではなく「〇〇する」

具体的な例を見ていきましょう。
今ここに、AさんとBさんという方がいるとします。
2人とも大好きだったパートナーに振られてしまいました。
2人ともとても落ち込みました。
パートナーに別れを告げられるシーンを思い出しては悲しくなって涙が止まらなくなってしまう…
そんな日々を過ごしています。
<Aさん>
振られたシーンを思い出すたびに「もう忘れよう。こんな記憶消そう。」としていました。
そのときの記憶も、パートナーのこともなんとか忘れようと頑張っていました。
でも一向に記憶は消えてくれず、パートナーのことを忘れることができません。
そんな中、Aさんに新しい出会いがありました。
ところが、どうしても振られたときの記憶とその時の感情が思い出されてしまって、なかなか新しいパートナーと関係を進めることに前向きになれない日々が続きました。
<Bさん>
Bさんも、振られたシーンを何度も思い出しては悲しい気持ちになりました。
そしてその記憶を消せたらいいのに…と思っていました。
でもBさんは、記憶を忘れようと頑張ると余計にうまくいかないことを知っていました。
だからBさんは記憶を消そうと頑張るのではなく、その記憶と振られたときに感じた気持ちをクリアにするために取り組みました。
パートナーに振られた時の記憶、その時感じた感情をクリアにして自分で過去に終止符を打ったのです。
その後、新しい出会いがあり、その人とお付き合いをすることになったのでした。
さて、Bさんが過去の記憶とその感情をクリアにする為に取り組んだこととはどんなことなのでしょう?
Bさんが取り組んだこと。
それは…
【 過去の記憶と感情と向き合う 】ことです。
向き合うことが、記憶とその記憶に紐づく感情をクリアにすることに繋がります。
【向き合う】とは、
出来事が起こったときの感情を自分でしっかり受け止めること。
そして、感情を感じ切ること。
もし傷がついていたらその傷を癒すこと。
こうして向き合うことが、過去の記憶と感情をクリアにすることに繋がります。
過去の記憶と感情クリアになると、もうその記憶を消さなきゃと思うことがなくなります。
”嫌な記憶”だった記憶が、ただの”過去の記憶のうちの1つ”に変わるからです。
クリアにした後、それでもやっぱりその記憶を消したい、と感じるならそうしてももちろん構いません。
記憶がクリアになってからであれば、もう頑張らなくても消すことができるはずです。
それはなぜか?
こんな風にイメージしてみてください。
もやもやと空間を漂っている煙をきれいに消すよりも、キャンドルの火を吹き消す方が簡単ですよね?
それと同じように、嫌な感情が紐づいてモヤモヤしている記憶を消すことよりも、クリアになった後のひとつの記憶を消すことの方が簡単だからです。
まとめ

いかがでしたか?
過去の嫌な記憶は消そう・忘れようと頑張るよりも向き合うことが大切
そのワケをわかっていただけたでしょうか?
過去の記憶、特にネガティブな感情が紐づいたに向き合うことは簡単なこととは言えません。
でも、だからこそ、その難しさを乗り越えて向き合ったことでしか得られないものがあります。
そうして得たものは、その後の人生にも大きな影響をもたらします。
だからと言って、過去の悲しい、苦しい、辛い嫌な記憶のすべてに、今すぐ向きあわなければいけないわけではありません。
「過去の記憶そして感情をクリアにしたい、でも向き合うのが難しい」
そんな風に感じている方も焦る必要はありません。まずは無理に向き合おうとするのはやめましょう。
それから記憶を消さなきゃと頑張るのもやめてみましょう。
無理をするのは禁物です。
無理せず、焦らず少しずつ進めていく方がうまくいきます。
「一人で向き合うのは難しい…」
そう感じる方は、ぜひ一度お話を聴かせてください。
これから一緒に過去の記憶に向き合って、クリアにしていきましょう。
個別相談でお待ちしています。