contents
「私ばっかり損してる?」

「なんかいつも自分ばっかり損してる気がする…」
そんな風に感じることはありますか?
たとえば…
- なにかと人から頼りにされる
- 「誰もやってくれないから、わたしがやらなきゃ」と考える
- 人になにかを頼むのが苦手で「自分でやっちゃった方が早いから…」と考える
- ”やらなきゃいけない空気”を感じて、結局やることになりがち
そこから「なんで私ばっかり…」という考えが浮かんでくるともやもやしたり、イラッとしてイライラが溜まった結果怒ってしまったり。
そんな自分がイヤになる…
こんな流れに陥ってしまうこともあるかもしれません。
「自分ばっかり損してる…」
そう感じたところからもやもや、イライラ、怒りを感じる。
それだけでなく、そんな自分を責めてしまったり、嫌いになってしまったりする。
この状態って…
「損してる」と感じたところをスタート地点として、そんな自分を責めてしまうことでさらに損をしている…とっても切ない状態です。
これはなんとかしたいところです。
損してるって感じるのはどんなとき?

ここで…そもそも「損してる」と感じやすいのはどんな時なのか?を考えてみましょう。
「損してる」と感じやすいのは…
① 誰かと自分を比べたとき
② ”本来得たいもの”を得られていないとき
③ たくさん不満が溜まっている時
ひとつずつ見ていきましょう。
①誰かと自分を比べたとき
他の誰かと自分の状況を比べているときは、「損してる」と感じやすくなります。
たとえば、
「Aさんはいつも暇そうなのになんで私ばっかり仕事を振られるの?」
「夫は寝転がってるのに私ばっかり忙しくしてる!」
「なんでBさんは楽してて私はこんなにつらいの?」
こんな風に、誰かと自分の状況を対比すると「損をしている」と感じやすいのです。
<損>の反対は<得>。
自分➡損をしている
他の誰か➡得をしている
この相手がいなければ自分が損をしていると感じることもない、ということになります。
②“本来得たいもの”を得られなかったとき
損をする代わりに”なにか”を得ようとしている、ことってありませんか?
そう意識していたわけではなくても、実は”なにか”を得るために損することを選ぶという選択をしていた、ということはないでしょうか?
たとえば…
・私は好きじゃないけど、みんなが好きなものをつくる
・家族が汚した家の中をきれいにする
・汚れてたTシャツを真っ白に洗う
➡喜んでほしいから!
・他の人が嫌がる仕事をやる
・頼まれた仕事を残業して片づける
・本当はやりたくないけど当番を引き受ける
➡貢献することで感謝してもらいたい!
こんなとき、もし相手から喜んでもらい、貢献したことを感じられて、感謝の気持ちを表現してもらえたら、損してるとは感じないのではないでしょうか。
むしろ、疲れた~、大変だった~と思ったとしても「やってよかった!」といい気分になれるはずです。
でも、もしも相手が喜んでくれず、逆に文句を言われてしまったら?
なんの言葉もなく、リアクションもなかったとしたら?
周りの人たちがあなたがしたことに無関心だったら?
・
・
・
「やって損した!」と感じるかもしれません。
そして、また同じことが起こったとしたら「なんで私ばっかりまた?!」と思ってしまうのではないでしょうか…
③不満が溜まっているとき
自分の中に不満が溜まっているときも、「損してる」と感じやすくなります。
気づかないうちに誰かと自分を比べることが増えていたり…
”本来得たいもの”を得られていないと感じることが多くなっていたり…
そんな時にもんもんとした想いを抱えたままクリアにすることがなければ、自分の中に不満が溜まってしまいます。
不満が溜まっていくにつれて、「損してる」と感じることも増えていくでしょう。
「なんで私ばっかり?!」って思う機会も多くなって、不満は膨らんでいくばかり…になってしまいます。
それが爆発してしまう、なんてことになりかねません。
「損してる」と感じたときの対処法

「損してる」と感じたときの対処法。
それは
『感じている気持ちをちゃんと感じること』です。
感情は感じられることで完了するものです。
つまり、あなたが感じた感情があなた自身に感じてもらえなければ、あなたの中で漂いつづけることになります。
未完了のままあなたの中に残ってしまいます。
感じた気持ちにフタをしたり、感じなかったフリをしたり、責めたりすると、その気持ちは消えるどころかあなたの中で大きく膨れ上がります。
なぜかというと、あなたに気づいてもらえなければ完了できないからです。
あなたに気づいてもらえるまで、あなたにちゃんと感じてもらえるまで、ここにいるよ~と訴え続けるのです。
「損してる」という気持ちも同じです。
<いま「損してる」って感じてるんですけど!気づいてよ!!>
と、あなたに感情を感じてもらえるまでアピールをしつづけます。
だから、「損してる」と感じていることに気づいて、ちゃんと感じることが重要なのです。
それがあなた自身のためになります。
そこで!
「損してる」という気持ちをちゃんと感じるために…
次に「損してる」って感じたときは、次の言葉を言ってみてください。
心の中で言うのもいいけれど、できたら小さいボリュームでもいいので、声に出して言ってみてください。
「私、損してるって感じてるな…」
自分で自分が感じた気持ちをわかってあげる、感じたことを受け止めるつもりで。
『気持ちをちゃんと感じる』ことは、『感情の行き場をつくる』ことに繋がります。
「損してる」と感じたときも、あなたがその気持ちを自分自身でしっかりと感じることができたら、気持ちの行き場をつくることができます。
行き場ができれば、その気持ちはあなたの心や頭の中で漂いつづける必要が無くなるのです。
つまり…
気持ちをしっかり【感じる】ことによって、自分で自分の気持ちを穏やかにすることができるのです。
感じた気持ち、ちゃんと感じよう

「損してる」の気持ちをちゃんと感じると、気持ちそのものだけでなく、一緒に感じていた
もやもや、イライラ、そして怒りもスーッと静かになっていく
そんな感覚を感じられるはずです。
感じたことを
いい or 悪い
合ってる or 間違ってる
なんてジャッジをする必要はありません。
感じることはコントロールできません。
だから、大切なことは<なにを感じるか?をコントロールすること>ではないんです。
感じた気持ちをちゃんと感じること
が大切で、これこそが
<自分で自分を大切にする>とことに繋がります。
「損してる」と感じたときの対処法は...
「損してる」と感じたこと、気持ちをちゃんと感じること

あなたが感じた気持ちは、あなたに受け取ってもらえると安心します。
そして落ち着き、穏やかになります。
周りの人たちを大切にするあなた。
これからは、感じた気持ち、そして自分自身のことももっと大切にしてあげてください。
あなたが自分のことをもっと大切にできるようになったら、あなたも、周りの人も、もっとしあわせになるのは間違いないですからね。
”生きづらさ”を抜け出すカギ
そのほかのコラムは こちらから