朝から夜まで不安を感じる
朝起きたときから不安を感じる…
今日という一日がはじまることに不安を感じながら、いつも通り朝の身支度を済ませて仕事へ…
仕事をしている間も不安を感じる。
同僚や上司と関わりながら、ミスをしたり、問題が起きないようにひとつひとつの行動に注意を払いながら1日を過ごす。
家に帰ってご飯を食べて、ちょっとゆっくりして。
いつもの夜のルーティーンを終えてベッドに入る。
今度は明日が来ることに対する不安を感じる…
「なんでこんなに不安になるの?」
「私ってなんか変なのかな?」
そう考えてさらに不安に…
こんな毎日がつづいて、疲れていませんか…?
こんな時、これだけはやらないで…

このように不安を感じ続けてしまう時に、一番やらないでほしいこと…
それは
『不安を感じる自分自身を責めること』です。
なぜかというと、不安を感じるのはあなたが悪いわけではないからです。
何も悪いことをしていないのに責める必要はないですよね。
それから本当は不安を感じているのに、
「不安を感じちゃいけない!」
「感じないようにしなくちゃ!」
と無理やり感じている不安をかき消そうとするのも逆効果です。
逆に不安が強くなってしまうことになります。
不安を感じたくない、と思う気持ちはとてもよくわかります。
でも、遠ざけようとすればするほど、不安はあなたのもとを離れてくれなくなってしまいます。
感じることには○も✕もない
私たちは”感じること”をコントロールすることはできません。
あなたが不安を感じているとき、そのことを誰かに話したら
「なんでそんなに不安になるの?」
「そんなに不安になる必要ないよ」
と言われたことがあるかもしれません。
でも、不安を感じる自分のことを責める必要はありません。
どんなときに、なにを感じるかは人によって違います。
あなたにとって不安を感じる場面や状況と、他の誰かにとって不安を感じる状況や場面はまったく違うのです。
いつ、どこで、どんな時に、なにを感じるのかは人それぞれ。
その人がもっている、過去の記憶に基づいて変わります。
だから、誰かが不安を感じない場面で、あなたがものすごい不安を感じる、ということがあるのは当然のこと。
人と感じることが違うのはごくごく普通のことなのです。
ところが…
私たちは人と感じることが違うとわかったときに、自分の気持ち、感じたことを疑ってしまうことがあります。
感じることには○も✕もない、正しいも間違ってるもないのに、正解があるように思ってしまうことがあります。
「この場面は不安を感じていい」
「だけどこの場面はダメ」
となにか決まりがあるように思えて、感じたことがその決まりに沿っていなきゃいけない、と考えてしまう…
そんな流れを繰り返すうちに、感じたことをそのまま素直に感じられなくなって、自分を信じられなくなり、不安が増して苦しくなってしまう…そんな状態になりかねません。
不安を感じやすい”アダルトチルドレン”

そして…
アダルトチルドレンの気質があると、この不安を感じ続ける状態から自分を責めてしまう、という流れに陥りやすくなります。
※アダルトチルドレン(AC)とは
”子どものころに親との関係の中で何らかの心の傷やトラウマを負ったこと原因で、大人になってから悩みや生きづらさを抱えている人”のことです。
ACは病気ではなく、ひとつの気質です。
どうしてかというと、アダルトチルドレンの方は子どもの時に”自分が感じたことをそのまま感じる”ということができなかったために、”自分が感じたことを疑うくせ”がついていて、”感じたこと”を素直に感じることを自分自身に許可できない傾向があるからです。
たとえば…
子どもの頃に悲しいから泣いたら
「泣かないの!」と叱られた。
楽しくてはしゃいでいたら
「静かにしなさい!」と怒鳴られた。
言われたことに納得がいかなくて
その気持ちを表現して怒ったら
「生意気言うな!」と叩かれた。
…
子どもだって一人の”人”です。
だから、親とは違うその子の気持ち、想いがあって、表現したいことがあって当然です。
けれども、
日常のさまざまな場面で感じたことをそのまま感じること、言いたいことを言うことが制限される経験を通して、段々と
「感じることには正解がある」
と考えるようになったり、
「私が感じることは間違ってる」
と考えるようになったりします。
こうしてその子なりに生きる中で学んだことは、無意識、潜在意識の中に刻み込まれます。
本当は、感じることには正解はないし、感じることに合っているも間違っているもありません。
でも、その子供の中に学ばざるを得なかったことが、正解とは真逆のことが、意識の深い層である潜在意識の中に刻み込まれてしまいます。
そのことに気付くことがなければ、大人になっても無意識に刻み込まれたままになります。
これが、アダルトチルドレンの方が不安を感じやすい理由です。
そのうえ、不安を感じる自分自身を許せなくて、また他の人が不安を感じていないのに自分だけ不安を感じている、とわかったときに自分のことを「変だ」と考えるようになったり、「やっぱり私ってダメだ」と自分を責めて否定してしまう流れに繋がりやすいのです。
不安は”メッセージ”

何も悪いことをしていない人を責めるなんてこと、あなたはしないはずです。
だから、なにも悪くない自分自身のことを責めるのもやめましょう。
不安を感じる今の自分を否定するのはやめて、これからのために潜在意識に刻まれた”不安のもと”を探しましょう。
”不安のもと”とは、その名の通り、今のあなたが感じる不安の源のこと。
不安を感じつづける状態を解消するためには、根本の原因を見つける必要があります。
”不安のもと”のありかを知っているのは、昨日までのあなたです。
今日感じている不安は、
不安のもとを見つけて
「もっと楽になってほしい」
「もっと毎日を楽しく過ごしてほしい」
そう願う昨日までのあなたからのメッセージです。
せっかくの大切なメッセージを既読スルーせずに、不安のもとを見つけに行きましょう。
不安を根っこからクリアにすることで、もっとあなたらしく、自由にこれからを過ごしていけるようになります。
いまこそ今日までのあなたを丁寧に見つめ直して、不安のもとを見つけましょう。
そして、あなたに合った方法で過去をクリアにしていきましょう。
【アダルトチルドレン】
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